仏事支援員が語る”私のための法事“エピソード

ご法事支援の専門家 仏事支援員が経験した
“私のための法事”にまつわる
エピソードをご紹介いたします


生きている私たちにこそ
必要なもの

私が初めてお墓のご案内をして、葬儀の付添いをしたお客様の四十九日法要の時のお話しです。葬儀の際は、故人様への後悔と謝罪ばかり繰り返していたご長男様。ワークを通して、想いを言葉にしていくと、後には「ありがとう、これからは自分の家族を守ります」と前向きな言葉を仰っていました。私自身も祖母のことを、想い返し、言葉にして、家族と話をする時間を作ったことがあります。不思議と、想い出が増えていくように感じ、亡くなって17年経つ祖母の存在を、今はより近く感じます。「ご法事は、生きている私たちにこそ必要なものである」と、私は思っています。

武藤さん
仏事支援員 武藤さん

オンラインのご法事だから
話せること

先日お手伝いさせていただいたお父様の7回忌オンライン法要のお話しです。ご次女さまは若い時にお父様に結婚を反対され、飛び出るように家を出たきりお父様が亡くなるまで家には帰らなかったそうです。オンラインでつながった語り合いのなかお母様から、お父様は事あるごとに「ちゃんとご飯は食べられているのか、住む家はあるのか」と心配していたことを話してくださいました。ご次女さまは涙を流して聞いていました。ご次女さまのご主人は反対されたこともありお父様に会ったことはありませんでしたが、「あの時は申し訳ないことしたけど、今は子供もいて家庭を築けています。妻と出会えたのもお父さんのおかげです。ありがとうございました」と心から感謝しているようでした。オンラインのご法事だから話せることもあると感じました。

武藤さん
仏事支援員 村田さん

一同大笑い

私が担当した家族で行ったこころの写真ワークで、ご長女様が小さいころに、海で助けてくれたお父様のお話をしてくださいました。しかし、お母様から「助けてくれたのは全然知らない人よ」と衝撃の告白が。一同大笑いです。何かあったときにはお父様が助けてくれる、そう思っていたから勘違いしていたのだと、ご法事を通してお父様への信頼に改めて気付かれたようです。このような気付きが、故人様との出遇い直しなのだと実感した瞬間でもありました。

武藤さん
仏事支援員 倉持さん